露天風呂

   頭の上に覆いかぶさるように垂れ込む厚い雲から、雨が降り続く。午後5時を回ると、暗くなり始めてきた。沢沿いの道を下っていく。蒸し暑くなり、汗が粘ってべとべとだ。沢の水で汗をぬぐおうと、岸に下りる。露天風呂のような溜まりで、動く影。すでに先客がいた。頭だけ出して、気持ちよさそうに浸っている。

 

 

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